LGBTの制服選択に、女子はスラックスの選択があるのに男子はスカートを選べない❔
中学、高校入学時期になると制服の自由選択の話題が多くなります。
最近はスカートとスラックスを用意している学校も増えているので
”自由になって良かったなあ”くらいしか感じていませんでした。
しかし、先日、スカートを嫌がる女子が増えていることを耳にしたので、
学校問題としてどこまで理解しているのか気になり調べてみました。
男子は学生服、ブレザー、スラックス、女子はブレザーにスカートが基本です。
最近になり、女子にはスカートかスラックスが選択できる学校が増えてきたのですが、ここでちょっとした疑問があります。
実際、女子の場合はスカートは必ず購入したうえで、スラックスをオプションで購入するという決まりがある学校もあるということ。
また、男子がスカートを選択できないこと。
この二つには大きな矛盾を感じてなりません。
LGBTとは
レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダーの頭文字をとったもの。
LGBT総合研究所では全国の20歳から59歳の個人10万人を調査したところ、
約8%が自分はLGBT、あるいは性的マイノリティーであるという結果となりました。
今までもLGBTの人はいたけれども、本人が誰にも言えずに苦しんできたケースが多く、このように公表する人が増えた時代とはいえ、まだまだ理解が少ないのも正直なところでしょう。
特に自分がLGBTだと自覚する時期として小学校で56%、中学校で89%という調査結果があります。
この数字から高校となると100%に近いのが予想できます。
ただし、当事者以外の中学生は8割がLGBTを知らないという。
聞いたこともなければ、知ろうということもない日本人。
確かに性教育としての家族会話が少ない日本だらではの結果とも言えます。
学校での違和感
男女の違い
昔から、日本では男女の性別が重要視されてきました。
出席番号やグルー分けにも区別があることが当然です。
まず、学校に入って当事者が違和感を覚えるのは男女差の遊び方の違いです。
男の子は闘いもの、女子はおままごと。
そして、着るものの選択の自由がないこと。
男子だってスカートがいい、女子はズボンがいいと言えない雰囲気。
なぜか、親は子供が生まれたときから色も着るものの種類も勝手に決めていました。
早い子は幼稚園から違和感を覚えるそうです。
小学校までは髪型が自由なのに、中学校では男子は短髪、女子は長いと髪を結うなどまだまだ昔のような規則が多く残っている学校もあります。
トイレだって、着替えだって、もし自分がLGBTだったらと想像してみてください。
こんな苦痛耐えられません。
思春期
思春期になると、自分の性的なことを悩み苦しみ、挙句の果ていじめられたり、自ら命を落とすなど、とてもナイーブな時期がやってきます。
これはLGBT以外の子供たちも同じで、思春期には大人が想像してる以上に本人たちは精神的に苦しんでいる時期です。
そこへ、制服が自由選択となっても着ていくことができればいいのだが、カミングアウトによって良くも悪くもなる場合があります。
ただし、現実問題としてLGBTが知られていない環境でカミングアウトすることによって一時的にでも当事者は苦しむのです。
また、家族間での許容範囲に悩まされることもあり、
親が認知していても、理解しているとは限らないこともあります。
産まれてきた時の性別に間違いはありません。
でも、心と身体は別ものだということが理解できるまで時間はかかります。
あるお母さんが言っていたのを思い出します。
「娘がスラックスをはいて行ったらいじめられるかもしれない」
この娘さんがLGBTかはわかりませんが、スカートをはくことに抵抗があり、涙をながしていたことを聞きました。
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まとめ
子供たちが規則に縛られた生き方の中で、得られるものがあるのも確かです。
そこから生まれる自由もあります。
世界的にLGBTが浸透していることは良いことですが
日本での認知度が低いことと、理解が少ないことも問題の一つです。
自由な選択と自由な生き方が当たり前の世の中になることを祈るばかりです。
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30名のLGBTのインタビューが掲載されている「13歳から知っておきたいLGBT+」
LGBTのことを全く知らない方々に読んでほしい書籍です。
子どもと大人が一緒に読んでもいいし。
LGBTの生徒に対応する先生の解決に。
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他にもあります。
初心者さん入門としても。
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