子供が学校を休みたいと伝えてくれた1日の流れ
子供の調子が悪いとき、様子で何となくわかるようになってきました。
もちろん、全然気づかないときもあります。
娘の場合、機嫌の悪いときは翌日に行事や委員会などの係の仕事があるときです。
ですが、息子の場合はイラついてるのはわかりますが、どんなときに機嫌が悪いのかはあまりわからないです。
性格や男女差によっても違いがありますよね。
子供の変化に気づけていますか?
子供は学校で勉強や友達、先生、そして規則の中で小学校1年生から高校3年までの12年間を過ごします。
全ての子供たちが幸せであれば、学校は楽しいところになりますよね。
子供が辛い毎日を過ごしていることを想像してみてください。
1日休んで不登校を乗りきる
子供の言葉を繰り返す
朝の忙しい時間に子供が突然に「学校に行きたくない」と伝えてきたら、まず、少し頭の中で考え一呼吸おくこと。
そして、「学校に行きたくないのね」と言いましょう。
子供の言葉を繰り返し口にすること。
簡単そうで難しい。
普段からシュミレーションしていないと思わず「何言ってるの!学校休むなんて許しません」とか「ズル休みはダメじゃない」とか「甘えてる!」という言葉がでてきてしまいます。
親は子供を元気づけようと「元気出して行ってごらん」、「行っちゃえば何とかなるよ」など、優しい言葉を発することもあります。
そのテンション高めなお母さんの発言が益々子供の心に傷をつけます。
休みたいと伝えてくれた勇気をほめる
子供は親に心配をかけたくないと思っています。
自分が学校に行きたくないことを親が知らせることが罪だと感じているのです。
それでも、子供が「学校に行きたくない」と伝えてきたという勇気をほめて下さい。
助けを求めている子供を否定することは、子供の存在を否定していることと同じです。
「○○ちゃん、自分の気持ちをお母さんに言ってくれて嬉しい(ありがとう)」
学校に行きたくない君へ (一般書 208) [ 全国不登校新聞社 ]
子供の気持ちを受け止める
自分の子供のことは全部わかっていると思っていますか?
厳しいことを言えば、親が子供のことを理解し、尊重している親は簡単に受け止めることができるでしょう。
もし、子供の「学校に行きたくない」だけでなく、ゲームに何時間も費やすことや勉強をしないことを否定してしまう方はここで立ち止まってください。
いままでの自分を振り返るチャンスです。
自分の考えが正しいと誰もが思っています。
なんでもいいから自信が1つでもあれば生きていけます。
子供は今、自信がないから苦しいのです。
だから、未来より今を大事にしなければいけません。
学校は行かなくてもいい 親子で読みたい「正しい不登校のやり方」 [ 小幡和輝 ]
担任の先生や学校とのつながり
欠席理由はとりあえず適当でもいい
子供が学校を休むことを理解したら、先生に連絡しなければいけません。
正直、親はこの連絡が一番苦痛なのではないでしょうか。
朝は電話で休むことを伝えます。
休む理由を全て話すには時間が足りませんよね。
ですから、その時点では熱が出た、腹痛など適当に伝えてもいいと思います。
先生に直に会って話す
そこで、「先生に伝えたいことがあるので時間をとってもらえますか?」
小学校の先生でも授業を全部行っているわけではありません。
日中でも時間をつくってもらえます。
できれば、早めに先生に会って子供の様子を伝え、学校側と家庭の連携で子供が不登校やひきこもりの対策をとることができます。
これは時間を空けると忘れてしまったり、もう大丈夫だろうという間違いが傷を大きくしてしまいます。
例え、大きな傷が広がっても諦めないでください。
今からでも間に合います。
休んだ日の時間の使い方
子供の好きなように過ごさせる
1日を自由に使わせる。
寝たかったら寝て、食べたかったら食べる、テレビが見たい、動画を見たい、絵を描く、なんでも自由に選ばせましょう。
確かに熱もなく、お腹も痛くないから病気ではないかもしれません。
けれども、自分が辛くて苦しいから、心の病なんですね。
休ませなければ倒れてしまう。
休んだら元気になるとは限りませんが、少しの時間は「楽」になります。
できるならお母さんも仕事を休む
共働きやシングルマザーのご家庭も沢山ありますが、1日子供と一緒に過ごすために休むことを迷わないでください。
今、何を優先すべきか、何が必要なのか自分に問いかけてみてください。
たぶん、答えは簡単に出ると思います。
子供が助けて欲しいと投げかけているときに、無視するような行動は放任主義とは違います。
たまに、一緒に出掛けてもいいし、家で一緒にパズルやゲーム、テレビを見るとかもいいかもしれませんね。
また、どうせ子供が思春期で自分の部屋に閉じこもっているから私がいなくても関係ないと思うかもしれません。
どうしても休めないなら、早めに帰宅すること。
時間は作るものです。
離れた空間でも同じ家の中にいることで子供は安心するのです。
子供に休んだ理由を聞かない
親の考えは言わない
どうしても休んだ理由が知りたくなるのが親です。
子供の全部を知ることは不可能なんです。
子供は自分の人生を歩きます。
親が「学校に行かないと、いい会社に行けない」「学校に行かないと友達がいなくなる」とか。
無意味な情報は伝えない。
そんなことは子供でも考えていることです。
いい会社って何❔
友達❔
今は新しい時代になっています。
親の時代とは違う時代を生きている子供たちに昔の情報は無駄なこと。
子供の気持ちを尊重することです。
子供から言い出すことをひたすら待つ
小さい行動でも子供にとっては大きな変化。
それを黙って見守っていれば必ず子供は自分から言動を起こすのです。
とにかく時間はかかります。
親が変われば子供も変わるという言葉を聞きますが、ウソではないです。
生きてさえいれば幸せなんですよね。
いつのまにか、親の期待を子供に押し付けていることがあります。
それが負担になって子供は爆発するものです。
子供の訴えを気づけたらラッキー
不登校になる前に子供の様子に気づくことは案外難しいことです。
ほとんどが不登校になってから親は子供の異変に驚くのです。
突然、不登校になるわけではないのです。
その前に何度も親に訴えていたんです。
それでも遅くはありません。
あなたはラッキーです。
これから子供と一緒に濃い時間を泣いて笑って生きていけるんです。